現存する世界最大のバウハウス建築群と言えば、イスラエルの地中海沿岸都市テルアビブにある。1930年代のバウハウスのデザイン建築が集中している。
1933年ドイツでナチスが政権を握ると欧州のユダヤ人たちはパレスチナに逃れた。その中にバウハウス精神を受け継ぐ人々がおり、新建築を請け負うことが多かった。
パレスチナからの難民流出により隣接するテルアビブの人々は二倍に膨れ上がった。そのためにテルアビブはモダニズム建築の実験場の様になった。
テルアビブの「ホワイトシティ地区」には4000棟あまりのバウハウスの流れを汲む建築が並んでいる。
バウハウス協会の仲間たちから、テルアビブの「ホワイトシティのバウハウス建築」を見るべきとの話があったとき、実は4,000棟もの建築があるということを知らなかった。
日本バウハウス協会として、早く「ホワイトシティ見学」を実現したいと考えている。何より、バウハウスの建築が世界一建っていると言われると「行ってみたい」が湧き上がってくる。機会があったら是非ご一緒しませんか。ホワイトシティを見ながらお話ししたいものです。
城井廣邦(日本バウハウス協会専務理事)