NIPPON BAUHAUS SOCIETY
プログラミング教室との実験的タイアップ企画
by 日本バウハウス協会
自分のカタチ 衣装づくり(H.Shiroi)

2023年11月第二回世田谷デジタルものづくりフェスの企画の一部としてプログラミングとバウハウスの実験的タイアップ企画のワークショップを実施した。
日本バウハウス協会は協会会員であるDOHSCHOOL(プログラミング教室)と検討を続けて、タイアップの可能性を探ってきた。
DOHSCHOOLでは、プログラミングでロボットを目的のテーマに向かっていかに早く効率よく正確に動かすか等、小学生の子供たちが自ら考えながら進めている。実際に大会に出場して成果を生んでいる。
今回、デジタル化社会にあって敢えてアナログ的バウハウスダンスによるタイアップにトライすることにした。
この「自分を考え、自分らしさを知る。社会を体験、他人への配慮を知る。」をコンセプトに自分の作った衣装を身につけ、バウハウスダンスを体験するワークショップには小学生の親子が二組参加した。
プログラミングによるロボット大会会場の一角で、バウハウスダンスによる自己アピールのための衣装デザイン、紙による衣装づくりを行った。衣装にはLEDライトをつけた。
参加いただいた小学生にとって自分らしい自分の衣装デザインはなかなかハードルの高いワークショップになった。
しかし、会場のロボット大会の関係者はなぜこの会場でバウハウスなのかに興味を持たれ、プログラミング教育とバウハウスダンスの様なアナログのリアル体験を開催することは大きな意味と可能性を感じると言っていた。

当初の目的を達成することはできなかったが、こうした実験的挑戦、別々の目的を持った二つの組織がタイアップイベントを開催することは想像を超えた異次元の体験の場を生むこととなった。今後の可能性を探るには充分であった。これからさらにタイアップを続けて、可能性の発見と新たなテーマでの成果を作りたいと考えている。
こうしたワークショップのプログラムはバウハウス開校当時、自己表現、オリジナリティの追求のために毎日学校のどこかで行われていた。知識としてのバウハウスではなくリアル体験できることで得られるものは大きいと言われてきた。
プログラミング教育とバウハウス的体験プログラムの一体化はどのような発展を生み出すのか、日本バウハウス協会は大切にしたいと考えている。

城井廣邦(日本バウハウス協会専務理事)